宣伝なんか自分でできる
NBCはテレビ局だから、インターネットへの進出もチャンネルを増やす行動とみればもっともなんだけど、世の中にはさらに過激な会社があったのだ。広告だしてる本人が、自分で直接自分の宣伝をやっちゃえという話で、それが、バドワイザー作ってる米国最大の醸造メーカーのアンホイザー・ブッシュ。始めた配信会社はBud.TVなのだ。
アンホイザー・ブッシュはバドワイザーを売ってるけど、まずいことに一番のお客さん若者の間でビール離れが進んでるのです。
バドガールがクネクネしてオトコの気を引くテレビCM作っても、Tivoが普及したもんで番組は録画されてCMを飛ばされちゃうから、スーバーボールでCM流すみたいなスポーツの生中継でもなければCM見てもらえなくなってきたのだ。見てもらえなきゃ広告出しても意味ないっていうことで、テレビ局や広告代理店に払うお金は無駄金になっちゃう。でも調べてみると、一番みてもらいたい若者がCM飛ばしよりテレビそのものを見る時間が減ってきたということがわかってきたのね。
若者がテレビ見ないで何するかというと、カレやカノジョといちゃつくのじゃなくてもちろんインターネットなのです。しかもバドワイザー飲んでもらいたい21歳から34歳のワカモノの皆さんが特にテレビ見なくなって、その人たちはYouTubeを見ているんだから「ガーン、9億ドルもつぎ込んたCM、全然ハズレじゃん」ってことなのね。
cf.調査のモトはこの会社のこの調査結果。18歳以上の2309人の成人に聞きました...てやつ。
口コミは強いぞ
そこでアンホイザー・ブッシュは、インターネット使って宣伝を自分でやっちゃおうと考えたのだ。インターネットを使った有名な宣伝に、2007年の春くらいにYoutubeでやたら目についた、ビキニのオネーさんがジャングル走ってどんどん走って画面いっぱいオネーさんが増えて走り回るやつとか、「ボンチキ、ワウ、ワーゥ」ってのや、ジョシュ・ルーカス似のセクシー男が泡つけたまま裸でダンスするこういうのもあるんだけど、このLynx の検索結果に沢山あるのはユニリーバ/Unileverっていう多国籍企業の男性化粧品のやつで「バイラルCM」というらしい。口コミ宣伝かな。ユニリーバは、「こんなのテレビじゃまずいじゃん」ていうセクシーでインパクトあるちょいと過激なCMを作ってYouTubeで流したのね。
このCMは「やったね!」というほどの期待通りの効果になって、Youtube見た人が沢山のサイトで紹介して口コミでどんどん広げたから、一時期はYouTubeを見るたび必ずページのどっかにこのCMがあるほどだった。こういうのやこういう日本語版のもあるのだ。ジャングル走るオネーさん軍団のCMは、2006年の夏に世界おもしろCMランキングに載ってたからオンエアされたCMかもしれない。このサイトも動画載せてて一瞬注目あったけどYouTubeにはなれなかった。
広告だしてる会社が自分で宣伝はじめちゃうっていう方法を、ブランデッド・エンターテインメントというらしい。なんか気取ってるけど、呼び名ができるほど注目されてるってことみたい。このブラエタってのは、映画の中で格好よく商品を見せびらかして宣伝するのもいうらしい。もっともこっちは、ちゃんとプロダクトプレースメントという呼び方もあるようだ。
「ミスター&ミセス スミス」でマシンガンの弾を止めちゃうサブゼロの冷蔵庫や爆破操作のパナソニックのタフブック、アンジーが持ってるティソ T タッチ、プラダを着た悪魔のスターバックスやiMac、スタバはデンジャラス・ビューティーでも出てきたのだ。
映画に出てくるのはなかなかいいよね。小物なんか特に...続き
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